伏見稲荷のご神域で悪ふざけをしてはいけません

伏見稲荷の裏の稲荷山は信仰の場所。ここでいたずらをしたり、マナー違反をするとどんな人でも罰が当たります。

伏見稲荷で悪ふざけをすると罰が当たります
正月に店番をする服部さん 包帯を巻いた腕 少し怖い表情の狐の手水

稲荷山は信仰の場  ~初詣での出来事~

ここでは私KATOの個人的に見聞きした知識で稲荷山で体験したことをお話しします。神様や天罰があると思う人も、ないと思う人も、「ふうん、そうなんだ…」という気持ちでご覧ください。

ある若者の無礼なふるまい

たくさんの学生や初もうで客でにぎわう仁志むら亭

2020年の元旦の出来事です。私は午前3時頃から稲荷山に初詣に出かけました。

毎年のことですが、伏見稲荷大社の三が日というのは年一回、唯一のお参りをする初詣客も願掛けに来る日なので、失礼ながら人の質があまりよろしくありません。中には大酒を呑んだ勢いで「よし、山に登ろう!」と初登山を試みる学生のグループもいます。

信仰者からすればちょっと迷惑な話ですが、神様は人の質を選びません。自分で気づくことを待つスタンスを取っておられるので、私どもがどうこうと口出しすることでもありません。これは観光者に至っても同じです。

私と家内が仁志むら亭前の見晴台の前の坂道にさしかかった頃、前を7名ほどの20代の男女混合グループが大声で話しながら登っていました。大晦日からつい先ほどまで呑んでいたようです。

その中の一人の男性がお尻を突き出しブウッと大きなおならをしました。ウケを狙って続いて登ってくる仲間達にわざとおならをしたようです。一同はわっと笑い「そういうのやめてー」とか「臭い、臭い、わははは」と言って大盛り上がり。

たくさんの初詣客が集う元旦の眼力社

臭いはそこら中に広がり周囲にいた初詣客全員が不愉快な気持ちになりました。眉をひそめるご夫婦、何か言いたげに友達と目線で会話する女性グループ、咳ばらいをして足早に通り過ぎる男性などがいましたが、若者らはそれを気にも留めずに大笑い。

そのうちの一人がびっくりした周りの人たちに「おお、中年カップル、いいじゃん」と訳の分からぬ上から目線で絡んで来ました。(なんだ、文句あんのか?)というとても残念な口調でした。

白玉神社のあたり

稲荷山は観光客も受け入れているので勘違いされることも多いですが、時代は変わっても「信仰の山」です。お稲荷さんのご眷属さんは特にプライドが高く、下品なこと、傲慢なこと、手を抜いたことを嫌う傾向があるように私は思います。

左手に沢のある白玉大神さんのあたりから空気が変わるのでお気づきの方も多いかと思いますが、特にあの場所より上の山中でふざけたり無礼なことをすると罰が当たると聞きます。もちろん境内もダメですが特にそれが強い場所だそうです。知っている人は知っていますが、誰も教えてくれることもありませんので気を付けた方が無難です。

鳥居を初奉納する

私は先ほどの若者達に今後障りが出ても、それはそれで「学び」。仕方ないことだろうと思い「今年は神様が怒って嫌な年にならないといいね」と家内と話しながら歩いたことでした。
その後、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るいます。たった一人の若者のおならに神様が怒ってコロナになった!とは言いませんが、なんだか嫌な暗示を見てしまったなと思っています。

一秒の“悪考え”が命取り

以前、信用できる知り合いの女性霊能者が話してくれたことですが人生はたった一秒の判断で狂うことがあるそうです。

追突事故

数年前、その霊能者のお兄さんが車を運転中に後ろから追突されたそうです。大した事故ではなかったのですが、翌日から首が動かず寝たきりになり入院してしまいました。半年ほどその状態で耐えたそうですが(事故の規模と比べて体への障害が大きすぎる、どうもおかしい…)と思ったそうです。そこで連絡を絶っていた妹に急遽連絡を取り霊視してもったところ「もしかしておかま掘られた時、変なこと考えなかった?」と訊かれました。

怪我した左腕

お兄さんはしばらく考えて(これは保険金が取れる!)とほんの一秒だけ思ったと正直に言いました。妹さんは言いました。「それだ!その考えが本当に体に障りを起こしてるから、今すぐその時の考えを改め、神様にお詫びしないと。」それ以降、お兄さんの障害は取れ無事健康な体に戻れたそうです。

上の参道でわざとおならをした若者もそうですが人は日常的に瞬間、瞬間で判断を下しています。
これをやったらウケるかも?よし、やろう!
これをやったらお金が入るかも?よし、やろう!
これをやったらあの人からこの人を奪えるかも?よし、やろう!

赤々と燃えるろうそくの灯る元旦の眼力社

気を付けるべきはこのよし、やろう!の方です。 いや、やっぱりやめよう、やるべきではないと訂正すれば大丈夫です。

邪心は邪鬼がささやく声を人間が受け入れてしまうから芽生えるものです。受け入れ続けているとやがてその本人自体が邪鬼に変わってしまいます。どうぞ心の鍵をしっかりと掛け、良い声だけを聞き入れるようにしてください。

行いもさることながら、言葉も気をつけないとダメ

稲荷山でのふるまいについて匿名様よりメールを頂戴しました。

眼力社拝殿、神様は見て聞いておられます

『御山』で無礼な行いをすると必ずそのまま無礼な行いをした本人に返ってきます。

行いもさることながら、言葉も気をつけないとダメですね。直接神様に聞かれてしまいますから。

いずれにせよ、神域に人間が入って行くのですから、余程礼儀をわきまえないといけません。

令和4年元旦より、参拝には以下の禁止行為が追加されました

本殿楼門前に置かれた注意看板

■伏見稲荷大社からのお願い

伏見稲荷大社の境内は西暦711年のご鎮座以来、1000年を超える神聖な神域であり祈りの場です。この神域の尊厳と秩序を保持するため、次の行為を禁止します。


1.喫煙、火気の使用
2.本殿をはじめ、立ち入り禁止場所への無断立ち入り
3.ドローンなどの飛行物を飛ばす
4.鳥居、建物を傷つける
5.設置物に登る
6.ベビーカーの放置(指定された場所をのぞく)
7.大声で騒ぐ、座り込むなど迷惑行為
8.食べ歩き、立ち食いなどの飲食(無料休憩所をのぞく)
9.ゴミ、ペットボトル、空き缶の放置
10.駐車場への違法駐車(第4駐車場を含む)
11.野鳥、野生生物への餌やり
12.犬などのペット同伴での参拝、散歩(盲導犬は除外)
13.営業目的での撮影
14.ウェディングドレスなど参拝目的以外での立ち入り、撮影
15.許可のない取材やアンケート
16.参拝者の通行を妨げる撮影
17.その他、大社が不適切と認める行為

以上の行為は職員が発見次第、退去させられます。ご注意ください。
2022年1月1日

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