


病気が起こるメカニズム
ある日突然医者から大病を宣告された、緊急手術をすることになった、家族がいきなり事故に遭って昏睡状態に陥った。
どんなに神様を信仰していても、悪いことをせずに生きていたとしても、生まれる前に自分で自分の人生計画書に決めてきたことは避けられません。反対に決めてきた人生から道をそれ始めていたら神様が緊急停止ボタンを押すこともあります。ここでは私たちがこの世での生活が長くなりすぎて忘れてしまっている「大事なこと」についてお話しします。
もうだめかもしれないと諦めかけている人や、天罰が当たったのではないかと自分を責めてしまっている人に読んでほしいお話です。
【ご注意】ここでご紹介する話は体験者が「そう悟った」とご自身の分析で話してくださった体験談です。医学や物理を否定するものではありません。
痛みの悪循環

出版社に勤めている30代の女性、Fさんは毎年人間ドックで胃が悪いと診断されます。
胃壁が荒れていると診断されるだけだそうですが、胃潰瘍になるリスクがあるため毎回苦手な胃カメラを涙目になりながら飲んでいるそうです。
一度私が昼食をご一緒したときは、うどんに唐辛子を8振りも10振りもしていました。驚いた私を見たFさんが「びっくりしました?みんなそんな目で見るんですけど私、こうしないと味を感じなくて…」と笑っていました。飲み干した器の底には真っ赤な唐辛子が砂のように溜まっていました。
またFさんの仕事の話はいつも失敗談ばかり。本人が言うにはお客さんの原稿の出し方が悪いそうなのですが、共通の知人であるそのお客さんによればFさんはミスが多く納期を守らないそうです。よくほかの得意先からも叱責されるそうですが気の強いFさんは言い返すこともあるそうです。
Fさんは独身ということもあり、仕事が忙しい時は会社に泊まり込みします。週に一回くらいしか家に帰りません。胃も荒れていますが生活も荒れているようです。

辛味は英語でHOTと言います。舌先の感覚でも辛味は痛みになるそうです。 皮肉な話ですがFさんは仕事中も、食事中も常に痛みを求めていることになります。どちらかをやめなければ永遠に心か身体が傷つくことが起こり続けます。
しかし時間が経ちすぎてFさんはこの悪循環に気づきません。心地よいとすら感じ始めていて(自分はいつもこう。最後は痛みが来るのが自分)と悪い風に思い込んでいます。
習慣は3か月で身に付きますが、逆に言えば3か月やめれば悪い習慣を絶つことができます。
この悪循環を断って5年。Fさんは会社を辞めました。自分を痛めつける辛い物も今はすっかりやめたそうです。お医者さんによると胃潰瘍一歩手前だったそうです。
今では勤務時間の楽なパートに就いてけして無理はしなくなったそうです。お子さんの成長が楽しみな毎日を送っています。
自分の人生を歩まないと事件が起きる

50代の専業主婦、Mさんは順風満帆な人生を歩んでいました。夫は会社役員として出世し、子供たちは好きなこと、得意な分野に進路を進めていて何か問題が起こる気配すらないのは代々伏見稲荷に信仰があるからだと思っていました。
そんな時突然夫の会社から電話がありました。脳梗塞で倒れたとのことです。そこから意識不明の状態が二か月間続いたそうですが、その間ずっと病院との行き来。Mさんはしばらく夫の容態を見守るだけだったのですが、次第に来院患者の方に視線が移って行きました。
例えば80代のご主人を車いすに乗せて押す80代の奥さん。老々介護です。ハンドルを握る弱々しい手に力は入らず、ゆっくりとしか進みません。週に何回か通院しているらしく何度も見かけますが、誰も手伝おうとはしないので見かねて目的地まで押してあげました。
Mさんは今までご主人の両親の介護などは手伝って来ましたが、この時はじめて少子高齢化が進む現実を目の当たりにしたそうです。そのうち器用なMさんは看護師さんがしている作業を見て覚え、夫の介護は全て自分で行い病室から出た時には来院患者の館内案内や車いすの手助けを積極的にしました。そうしているうちに子供の頃の夢だった看護婦さんになる夢を思い出しました。

Mさんのおばあちゃんは商店をやっていた関係で誰とでも話を合わせられる達人だったそうです。その達人おばあちゃんが病気で入院した時、おばあちゃんと同じレベルで話を合わせ、時におばあちゃんを感動させるスーパー看護婦さんがいたそうです。Mさんはその人のようになりたかったそうです。しかしとても有能な旦那さんと結婚したため働く必要がなくなり、そのことをすっかり忘れていました。
本当に不思議なことにこのことを思い出した次の日、ご主人の意識が回復したそうです。その後、院内の掲示板で見た年齢・キャリア不問の「看護師サポート職員」に応募し今では念願の人助けをしているそうです。
この仕事は週に数回の勤務なので収入は多くはないけれど、人を手助けしたときに有難うと言われる感動がやっぱり忘れられないし、好きなことをやって初めて自分で稼ぐという経験に喜びを感じていると言います。
人は顕在意識で出したOKに潜在意識が同意してないことがあります。そんな時家族や周りの人々が協力して、潜在意識を思い出させることがあるようです。
そういう場合、協力してくれた家族の傷や病気は短い間に必ず完治するようになっています。
自分に呪いをかける不幸自慢

四人姉妹の長女、Yさんは今年で70歳を迎えますが頻繁に病院を受診しています。リウマチ、痛風、骨折、原因不明の手足のしびれなど、今までありとあらゆる病気で病院を訪れ、長引くときは入院しているそうです。
たとえ隣に座っただけの他人でもなにかきっかけがあると自分の病気の話をするので不幸自慢の人として地域では有名になっていました。
Yさんを知る幼馴染が教えてくれたのですが、 「Yちゃんはとても嫉妬深くて負けん気が強いのよ。子供のころ私がキレイなワンピースを親に買ってもらったら翌週同じようなワンピースを着てきたことがあって。私それきりその服を着なくなった経験があるの。でもね、Yちゃんには面倒見がいい面もあってそれでトントン。私はあの子のことは許してるのよ。きっと姉妹の世話をしてきた影響でしょうね。」

またYさん本人が自覚しているのは「私は年中体が痛いの。妹が銀行員の旦那と結婚した時人生で初めて骨折して、それがきっかけで体中に痛みが出るようになったの。だから妹が憎らしくてね。まぁ冗談だけど。」
Yさんとの会話には持病の話と妹夫妻に対する嫉妬話がたくさん出て来ます。ご自身はそれと病気が関係していると気づいていないようですが、どうやら妬みそねみひがみの心の痛みが実際に体に表れているように思えます。
一緒に病院に付き添ってくれる60年来の親友がいることから推測して、Yさんがそんなに悪い人だとは思えませんが本当に痛みを止めたいと思うなら「思い癖」から治した方が賢明です。
そこであるお医者さんがYさんにそのことを伝えたそうです。
「Yさん、もし妹さんがご主人と死別したらあなたは喜びますか?きっと一人になった妹さんを不憫に思って同居したり、生活の援助をすることになるでしょう?今妹さんが家庭円満で健康で幸せに暮らしてくれていることはYさんの平穏な生活を保つこととつながっているんですよ。じゃあ妹さんに感謝しないとね。」
一緒に話を聞いていた親友はその時Yさんの気づきの瞬間の顔を見たと言います。「あんなYちゃんの顔、初めて見たわ!」
その帰り道、おしゃべりなYさんはずっと無言だったそうです。Yさんの嫉妬話はそこからぴたりと止まり、病院を受診する回数も減っているそうです。
不平不満、悪口、不幸自慢。 相手に話しているようで、実は一番近くで聞いているのは自分の耳です。
そして過去にあった話を何度も何度もなぞる行為は未来を予言しているようなもの。自分に呪いをかけるのはやめましょう。
言葉で表せないことは体現するようにできている
知り合いのSさんがまだ50歳という若さで、突如心不全で倒れました。毎年健康診断を受けていたので本人も全く予測していませんでした。
それに毎月欠かさず稲荷信仰をしており、今までの大半の願い事は叶えられていたので(こんな急病、自分は何か悪いことでもしたのかなぁ)と首をひねったと言います。でも全く心当たりはありません。
病気は本人が思うより悪く、緊急手術となりました。しかし手術は無事成功しその後順調に体も回復して行きました。

それからしばらくして教えてくれたのですがSさんはその病気になる約三か月前、家を購入していたそうです。中古物件でしたが条件が良く、家相のよい最高の物件を手に入れたと喜んでいました。しかも時期を同じくして仕事が軌道に乗り始め、新規顧客が増えたせいで寝る時間を削りながらすべての業務をこなさなければならなかったそうです。
家はローンで購入したため、二週間に一度は銀行へ、また家の中をリフォームするので現場に何度も足を運ばなければなりません。また新規顧客にも気に入られ、今が一番大切な時だと頻繁に顧客に会いに行っていました。その時期のSさんは全く休む間もなくへとへとに疲れ果て、ちょっと休みたいと思っても休みたいとは言えなかったそうです。
それが突然表面化したのは三か月後。夜中にむくっと起き上がり、横になって眠れなくなったそうです。心臓に問題が起きていると自分でも気が付きました。

Sさんは20代のころ起業し、人に騙されお金を持ち逃げされたことがあります。30代で相手の浮気が原因で離婚。その後再婚し新しい事業を立ち上げ、40代では父親の借金を全額返済するなど、パワフルな半生を歩んできました。ですから今回の転居作業と新規顧客の獲得の同時進行ぐらい楽勝、楽勝とはじめは高をくくっていたと言います。
しかし体はすでに50歳。もう若いとは言えません。心不全になる平均年齢から言えば若い、早いと言われる年齢ですが体に警鐘を鳴らすにはこの部位くらいの病気でないと「この人は休まない」と神様が知っていたのでしょう。まるで列車の非常時緊急停止ボタンを押されたようだと本人は言います。
その後リハビリと経過観測で約半月。Sさんは病院のベッドでぐっすり眠り十分な休養をもらえました。スマホのゲームに没頭するくらい時間を持て余したのは何年振りかと振り返るほどだそうです。また心臓の手術ですので大きな費用がかかったそうですが、用意の良いSさんは全て保険でまかなえました。20代の起業したころから付き合いのある保険会社が全額サポートしてくれたそうです。
体と意識は別物。
いくら本人の意識がGOサインを出していても体が無理と判断した場合は意識が気づくように体現するようです。
骨折が教えてくれたこと
【このお話はご本人が罰が当たったと思っているお話です】

30代のKさんは3人兄妹。それぞれが家庭を持ち幸せに暮らしていました。
ある時、実家のご両親から長男のKさんに電話があり、ばらばらだったお墓を一つにまとめる納骨堂を作ると言われました。お金のかかるお墓のことですので、親の代でそれをやってくれることにKさんは感謝しご両親に任せることにしたそうです。
納骨堂は無事完成し数日経ったある日、Kさんは椅子から落ちて尻もちをつき、尾てい骨にひびが入ったそうです。仕事や生活に支障はなかったのですが痛みが何日も続きました。

同じころ近況報告を兼ねて電話してきた妹にその話をすると「私も昨日仕事中に小指を骨折したのよ。まあ、大したことないんだけど」と言われました。世の中には何とも不思議な偶然があるものだと思った翌日、実家のお母さんから電話がありお父さんが庭木の剪定中にはしごから落ちて腕を骨折したと伝えられました。兄妹3人は急いで実家に駆け付けたそうです。
納骨堂を完成させてたった数日の間に家族3人が骨折するなんて普通じゃない…自分たちは何かご先祖様が怒るようなことをしたのかも?
その日のうちに答えは出ませんでしたが、お母さんが遠縁のおじさんにこの話をしたところ、親せきの一人の女性がこの家のお墓に入りたくないと言ったまま先祖代々の墓地の隣地に納骨されたという話が出て来たそうです。そのことを知らなかったお父さんが今回一緒に納骨堂に入れたのではないか?とのことです。
Kさん一家は急いでお寺のご住職に連絡し、その方のお骨を別に納める墓地を設け、改めて納骨式を挙げたそうです。その後、お父さんの腕も回復し、Kさん兄妹も良くなって行きました。
ただひとつKさんが心配するのは、あのままもし気づかず放置し続けたら、自分の子供たちにも骨折する者が出て来ていたのではないかとのことです。早く気づけて良かったと教えてくれました。