11月になると関西の夜明けは遅く、日の出は朝7時過ぎになります。月参りに慣れた人はだいたい夜明け前から家を出発し午前7時半から8時頃に本殿に到着するようにすれば観光客の渋滞に遭遇することもなく眼力さんに行けるでしょう。
写真は八島ヶ池側から見た啼鳥菴(ていちょうあん) 。お稲荷さんにちなんだスィーツなどが楽しめる喫茶店で2017年にオープンしました。紅葉ポットでもあり記念撮影にも最適ですのでぜひ下山してからご利用ください。
早朝の手水舎は人がまばらで利用しやすく、静かに自分と向き合えます。もちろん本殿も人がほとんどいないので神様を独占して拝むことができます。伏見稲荷の秋の観光のポイントはとにかく日の出が遅くとも夜が明けきらぬうちから動くこと。そうすれば良いこと尽くしで人の気配に触れていない空気や神様と二人きりになれると覚えておいてください。
また晩秋ならではの景色が参道に落ちる斜光。朝だというのに夕方のような斜めからの日光が石段に落ちて風情があります。先行く人の影が伸びた後をついて登るとふと自分の日々を振り返り、感謝と反省の気持ちが湧いて来ます。ぜひご堪能ください。
仁志むら亭まで来ると半頂上ですのでここをゴールとして紅葉狩りをする人にたくさん出会います。最近は外国人観光客が多く、以前まで不定休だったお茶屋さんが月曜日を定休日にしています。月曜に参拝する方は飲料を持参することをお勧めします。ゴミは必ずお持ち帰りください。
こちらは眼力社隣の御膳谷。午前中はひっそりと静まり返っており、近くお火焚き祭が迫っている雰囲気は想像もできないほどです。この時期は眼力さんをはじめ、ほとんどのお茶屋さんで一本200円の護摩木(お火焚き串)が売られており、表に名前と年齢、裏に合格祈願、商売繁盛、家内安全など願い事を書き込めます。お金を払ってその場で書かせてもらえます。詳しくは下をご覧ください。