眼力社の6月、あえて梅雨に行く月参り

少しでも混雑を避けるなら梅雨時もおすすめ。涼しくて歩きやすい伏見稲荷、眼力社へ6月の月参り情報。

眼力社の6月の月参り
番傘を差す神主 熊鷹社前のアジサイ 青い柿の実

実は人出が少ない梅雨時。六月十日は田植祭(たうえさい)です。

差して良し、杖にして頼りになる傘が必須アイテム。

参道を傘を杖にして登る人々●2018年6月10日 曇天 午前8時ごろの参道

五月に続き雨天の確率の高い六月の月参り。曇天の午前中は人出が少なく、しかも涼しくお山できるのでお参りには最適です。下の写真のように境内も空いており、傘を差しても人に当たらずすいすい歩けます。鳥居の参道に入ると木が生い茂っていて自然のアーケードになっていますので傘は差さずに杖にして登る人も珍しくありません。

毎年6月10日は本殿で田植祭が午後1時より行われるため午前中は空いています。なるべく早朝に出かけることをお勧めします。

傘を差した人々と本社参拝殿

参道は人混みがなく、すいすい進めます。

参道石段と外国人向け注意書き

ご覧の通り登り口の石段はがらがら。普段はどこかに通行人が映り込んでしまう参道も人かげがありません。これは雨天による不人気で、この時期の特にこの時間帯に来る人が少ないことを物語っています。

ガラガラの参道

最近は外国人が多いので石段の前にある看板のようにアイコンによる禁止事項の促しがされています。石段への座り込み禁止、参道での飲食禁止、喫煙禁止、空いているからと言ってベビーカーの放置も禁止です。やはり観光地ではなく、信仰の地であることを忘れてはいけません。

午前8時、人気(ひとけ)のない境内は撮影に最適

曇天の伏見稲荷大社と巫女さん

カラッと晴れた晴天ではありませんが、天候をのぞけば曇天の伏見稲荷は撮影に最適な環境になります。午後から始まる田植祭の準備でせわしなく神主さんや巫女さんが袴姿で歩き回っています。小雨が降れば番傘を差して歩く姿も収められます。

番傘の神主

白装束の行列は田植祭に参加する早乙女たち。午後1時から始まる本番に備え、清めの儀式を行っていました。伏見稲荷大社の祭事の中でも六月の田植祭はカメラマンに人気のイベント。京都らしい風景を収めるなら早めにお越しください。

田植祭を行う早乙女たち

田植祭は神前に早苗を供えて、五穀豊穣を祈るお祭。本殿祭の後に境内に構えた神田で田植神事が行われます。平安時代の「かざみ装束」を身に着けた神楽女が「御田舞(おたまい)」を舞う中、茜タスキに菅笠(すげがさ)姿の早乙女らが神田に入り、4月に水口播種祭(みなくちはしゅさい)でモミまきをして育てられた早苗を田んぼに植えて行きます。

伏見稲荷大社の6月のイベント

種類も豊富!梅雨時の稲荷山の植物たち

苔むした石灯篭

稲荷山は森の中にあるため湿気が強くコケ類やキノコ類の宝庫。実は学者さんが欲しがるような珍種の植物も少なくはありません。石燈籠にむしたコケも朱塗りの鳥居とのコントラストが和情緒を煽るため、外国人には人気です。私たちが見慣れて何も感じない風景でもクールジャパンを感じる人々がいらっしゃいます。

参道脇にひっそりと咲くドクダミの花

6月、特にアジサイと並んで多く目につくのがドクダミ草。石垣の隙間や木々の足元にまんべんなく咲いておりその生命力の強さを誇示しています。ドクダミ草は戦後、原爆が落ちた広島の焼け野原で一番最初に芽を出した植物として有名です。やはり生命力と復活、神秘を象徴する植物のように思います。

眼力さんに到着しました

老若男女が訪れる眼力社

あんなに参道は空いていたのにこの日はものすごい人出でした。老若男女を問わず、また眼病、出世、合格、金運、恋愛など願い事を問わず、まるで総合病院の待合室のよう。小雨が降っているというのにさすが眼力さん、根強い人気をお持ちです。

眼力亭で私、KATOがお茶をいただいていると、40代くらいのスーツ姿の男性がお供えのセットを買い求めにやって来られました。

眼力社で使用しているマッチ

ネクタイをしたサラリーマン風の風貌はこのお山ではあまり見かけないので珍しいなと思っていたら、拝んでマッチを返しに来たその男性が服部さんに「あの~願いが叶いました。今日はちょうど京都周辺に来ていて2時間だけ空き時間ができましたので上がってきました。今、眼力さんにお礼を申し上げて来たんですけども、これで帰ります。あの~お母さん(服部さん)もどうぞお元気で。」と言って帰って行きました。

サラリーマン風の男性

眼力亭に座っているとこのような方をたくさん見かけます。

目の治癒祈願をして手術に成功した親子さん。 娘さんが大学に無事合格し、服部さんにお礼を言いに来た親子さん。 ホームページを見てわざわざ東京から京都まで願掛けをしに来て、緊急の願いが叶って会社が持ち直したご夫婦。(さらにもう一度お礼参りに来てくれたそうです。) そして、何が叶ったかは分からないけど今回のように義理堅くお礼参りに出向いてくださった男性。

たくさんの人が来ている眼力社前

多くの方はどんな願掛けをしたかはあまり話してくれません。 しかし、義理堅く片道30分、体感では1時間の石段を一生懸命登ってお礼参りに来るのです。

叶ってしまったら、「あれは偶然だった」とか「自分の実力でこうなった」とか言って神様へのお礼を足蹴にする人には奇跡は一度は起こっても、二度目はないのかもしれません。

眼力さんのみどころ情報