


残暑が厳しいこの季節、Tシャツ一枚で十分。
古風な店先がフォトジェニックな熊鷹社前。
稲荷山に登りなれた人が言うには「観光は千本鳥居まで信仰は頂上まで」。ここ、熊鷹社は観光で訪れた人の次の分岐点と言ってもいいかもしれません。三差路に開けた熊鷹社前は大きな池もあり右手に行けばたくさんのお塚が、左手に行けば頂上にたどり着きます。ベンチもお茶屋さんもあるのでここで一息入れる人も少なくありません。


9月の京都は残暑が厳しく蒸し暑い日も多いですが稲荷山は標高があるため少し涼しく秋めいてきます。初めて訪れる人でもTシャツ一枚で上り下りできるので楽です。日照りの強い日はタオルを一枚首にかけておくことをお勧めします。
秋晴れの日は雅な色合いの写真が撮れるので、日本的な建造物や自然の風景を撮影している外国人に出会います。

平日の午前9時の拝殿ですがこんなにもたくさんの観光客が訪れていました。この時期は気候が良いので修学旅行生が多いようです。

この写真は参道から少し外れた神寶神社への坂道から鳥居を見下ろしたもの。中をたくさんの人が歩いているのが見えます。鳥居の数も人の数もこの世に存在する願いごとの多さを物語っています。

熊鷹社を右手に曲がるとたくさんのお塚があります。その間から下をのぞくと木立の間から参道と鳥居が見えます。スピリチュアルな人が言うにはこの辺りは神域にあたり、観光で撮影を楽しむ人が多いのは結構なのですが、しっかり神様に見られているエリアなので失礼のないようにお気を付けくださいとのことです。
眼力さんに到着しました。

稲荷山が台風の被害に見舞われ二週間もの間、入山規制されていたのは2018年のことでした。その後は大きな災害もなく月参りの参拝者も観光客も戻ってきています。そんな過去を知りつつも、狐の手水は何事もなかったように涼しい顔で冷たい水を流しています。

帰りには秋空の下、表参道でたくさんの修学旅行生が記念撮影をしていました。正午から14時までは食事時のため境内の飲食店も屋台も観光客であふれかえっています。少しでも空いているお店に行きたい人は伏見稲荷大社の敷地から出た、JR沿線や京阪沿線の飲食店をお勧めします。ラーメン、喫茶、鰻専門店などがあります。