眼力さんのおまいり体験記

皆さまからお寄せいただいた、眼力さんのお詣り体験談を紹介します。

眼力さんの書 別注制作
眼力さんの向かいは服部さんの売店 心清まる眼力さんのお社 無数の鳥居を抜ければお社

眼力さんのお詣り体験記

隷書の書

眼の病を患った方、商売人、株・為替取引関係者…数十年間 毎月足を運び、祝詞をあげ、感謝する。そんな信仰者があとを絶たない。皆さまからお寄せいただいた、眼力さんのお詣り体験談を紹介します。


居るだけで、とても心地良い場所 神奈川県在住 S様

「ねぇ、このお社、眼のご利益があるのかな?」

千本鳥居にさしかかったところで、稲荷山の案内看板を見ながらSさんのご主人が奥さんにそう話しかけました。
以前から古都京都の魅力に心惹かれていた神奈川県にお住まいのSさん夫婦は、休日ともなると頻繁に京都を訪れ、あっちこっちの名所をレンタルサイクルで巡り愉しんでいました。

眼力社正面

千本鳥居にさしかかったところで、稲荷山の案内看板を見ながらSさんのご主人が奥さんにそう話しかけました。
以前から古都京都の魅力に心惹かれていた神奈川県にお住まいのSさん夫婦は、休日ともなると頻繁に京都を訪れ、あっちこっちの名所をレンタルサイクルで巡り愉しんでいました。

その日も朝から伏見稲荷大社を訪れていたSさん夫婦は、稲荷山を1周しながら順番にお社をお詣りする“お山めぐり”のことを知り自分たちもやってみることにしました。途中、稲荷山の案内図で目にとまった眼力さんの“眼”という文字に興味が湧いた二人は、どうしても眼力さんをお詣りしたくなったのです。それがSさん夫婦にとって初めての眼力さんへのお詣りとなりました。

歩き出して20分。四ツ辻を越えて少しいくと、それまで無限に続くのかと思うほど立ち並んでいた鳥居の列が途切れ、稲荷山を駆けているかのような狐の姿をした手水が現れます。その手水から湧き出る冷たい水で手を清めていると、そこが眼力さんのお社でした。

「眼力さんのお社は、天とつながっている…」

眼力社正面

初めて訪れた眼力さんにそんな印象を受けたSさん夫婦は、眼力さんのお社にいると不思議なことにとても心地良さを感じて落ち着けるのだそうです。

お詣りをすませたSさん夫婦がお社の石段を降りていると、服部さんの店先にある“眼力さんの書”が目に飛び込んできました。Sさんの奥さんは文字に大変興味がある方です。奥さんの仕事が出版関係であることや、生まれ育った生家が商売をされていて、のし紙やそこに書いてある文字などに幼少の頃から親しみがあったことも関わりがあるのでしょう。とにかく古いものや文字の形に惹かれる奥さんですから、眼力さんの隷書を見入ってしまったのも無理がありません。

「よかったら、お茶など
 あがっていってくださいな」

店先で、眼力さんの書を夢中になって見ていたSさん夫婦に声を掛けたのは服部さんでした。服部さんは、Sさん夫婦が眼力さんを目指して登ってきてくれたことを知り、それがたいそう嬉しかったのでしょう。眼力さんのこと、隷書のこと、Sさん夫婦のこと、気がつけば3人は1時間以上も話し込んでいました。
その日、眼力さんをあとにしたSさん夫婦は、稲荷山のくだり道を妙にあったかい気持ちで歩いていたのを今も良く覚えているそうです。

眼力さんの神秘的で不思議な心地良さを知ったうえに、初対面なのに常連さんたちと同じように気さくに接してくれる服部さんの優しさに触れたSさん夫妻は、眼力さんのことがすっかり気に入ってしまいました。
奥さんにとっては興味深い隷書の文字と出会えたことも大きな衝撃だったようで、再びお詣りに訪れたときには“眼力開運隷書印”を買われました。
仕事で書籍の表紙デザインを手がけるときも特に文字の書体にこだわり“字”をほんとうに大切に扱っているというSさんの奥さん。眼力さんの隷書が心の琴線に触れたのでしょう。はじめて見たときからずっと気になっていた眼力さんの隷書を、末永く手元に置いておきたいとの気持ちから印鑑が欲しくなったそうです。

それからも幾度となくお詣りに訪れるというSさん夫妻。不思議なことに、今まで奥さんがあまり得意ではなかった“人付き合い”が何故か円滑になったそうです。

「自分のなかで、物事の見かたが
 変わってきたんだと思います」

明るくそして自信に満ちた声でそう語る奥さんの言葉に、とても穏やかな日々を過ごすSさん夫妻が目に浮かぶようでした。
このことが眼力さんのご利益なのかどうかは断言できませんが、Sさん夫妻が眼力さんを訪れて以降に起きた嬉しい出来事なのは間違いありません。


月参りできることが喜び

「こんにちはー。」

眼力さん守役の服部さん

入り口で挨拶をし、ろうそくを買おうとすると奥の部屋からぱたぱたと足音が。小柄で人柄の良さそうな女性が小走りで出迎えてくれます。この方が服部さん。(転ぶと危ないのでどうか走らないでと心の中で念じつつ、この瞬間が訪れる者にはとっても嬉しいのです。)今では服部さんの顔を見るのは毎月1回の習慣になっています。

服部さんはいつ行っても元気いっぱい! 嬉しそうにニコニコしながら、買ったろうそくに火打ち石を打って渡してくださいます。

「ようお越しにならはりました。よう拝んでいってくださいね」

これは服部さんが言ういつもの言葉。
この言葉を聞いて(眼力さんに今月も来たぞ!!)という気持ちになります。

狐さんをイメージして作られた手水

稲荷山から駆け降りた狐さんをイメージして作られた手水。お腹に作者の名前が刻印されていますが、かつて大阪に住んでいた鋳物師さんの奉納物だということです。銅で出来ているため、戦時中、多くの寺社の鐘が取り上げられたように、このお狐様も軍に持って行かれそうになったところを服部さんのお爺さんがお願いして返してもらったそうです。このお狐様の口からは冷泉が出ていて、手を洗うと身も心も引き締まります。

数段の石段を上がり、眼力さんのお社へ。お賽銭をいれ、住所と名前を名乗り祝詞(のりと)をあげます。(伏見稲荷大社 本社でそのように祈祷していただくので、私が個人的に同じやり方でお祈りしているだけです)

今月もこうしてお詣りに来ることができました。これも眼力さんに見守っていただいているお陰です。

眼力さん守役の服部さん

丁寧にひと月のお礼を申し上げ、般若心経を唱えます。お祈りがあまり長くなると後列で順番を待っている他の方に悪いので、感謝の気持ちを述べるだけでお祈りを終えることもあります。

眼力さんは神様です。自我、私欲を押し通してなにがなんでも自分の願いを訴えるより、譲り合うことを選んだ行為をしっかり見てくれているものです。(私はそう思っています)
左の写真は英語で眼力さんを説明した貼り紙。眼力さんには外国からもお客さんが訪れます。

お参りが済むと「では、ありがとうございました。」と服部さんに会釈して帰路につきます。他の参拝客がいないときは服部さんと少しお話しして帰りますが、他のお客様や遠方から来られた方が先にいらっしゃる場合はなるべく早めに切り上げます。

信仰者はみな譲り合い。お参りに来られている皆様に福が訪れることを祈るのも信仰者としての礼儀のひとつです。

狐さんをイメージして作られた手水

真ん中の写真は大きな十大願。右端は買って帰れる大きさの謙虚と感謝などの書。

ここに来ると(よぉし、また明日からも頑張ろう!)という気持ちのリセットができます。帰り道は来た道をひたすら下るだけですのであっという間に伏見稲荷本社(おやしろ)に戻れます。お山を登りそして下ったので、疲れているはずなのになぜか体は元気です。と、言いますか「魂」が元気になっているように感じます。いつも眼力さんがここにご鎮座していてくれることと、服部さんが眼力さんをお守りしてくだっさっている事に心から感謝しております。


[お問い合わせ]
〒612-0804 京都市伏見区稲荷山官有地19 眼力大社前 TEL(075)641-6051 (大西)
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